菊地秋次はゲーム会社のこのデザインはなかなか良いと思った。
このハートマークがもう少し目立つといいのに。
二人はしばらく遊んで、ポイントがどんどん増えていき、復帰したばかりのゴールドランクからダイヤモンドランクへと昇格した。
二人ともランク上げを急いでおらず、しばらく遊んだ後、疲れたので休憩した。
菊地秋次は牛乳を温め、一人一杯ずつ用意した。
二人はベランダに出た。夜景は素晴らしく、ほぼ満月で、星がきらめいていた。
佐藤和音はブランコチェアに座り、ゆらゆらと揺れていた。
夜はやや肌寒く、佐藤和音は白いふわふわの部屋着を着て、ブランコチェアの柔らかいクッションに座っていた。
両手で牛乳を持ち、飲むと、牛乳が艶やかな唇の周りに白く縁取られた。
彼女もこんなにリラックスする時間はめったになかった。