「えっ?本当だ!」高橋桃も馬場依子の名前を見つけ、思わず感嘆した。「絵里菜、馬場さんって凄いわね。転校してきたばかりなのに学年2位なんて」
馬場絵里菜は微笑むだけで、特に何も言わなかった。
しかし、彼ら以外にも、藤井空は17位、柳澤夢子も1組に入り、最も驚いたことに、月例テストを病欠した鈴木由美が、なんと35位だった。
病院でテストを受けたのだろうか?
鈴木由美が1組に入ったことについて、みんなはちょっと話題にしただけで、特に気にしなかった。
成績が確定した後、馬場絵里菜たちは直接1組の教室へ向かった。
教室のドアを開けると、まばらに数人の生徒が座っているだけだった。大半はまだ来ていないようで、みんなはお互いを見つめ合うだけで、言葉は交わさなかった。
席は既に決められており、各机に二人の生徒の名前が貼られていて、二人が同席であることを示していた。