サイコロの賭け場は円形のテーブルで、テーブルは二分され、一方には「大」、もう一方には「小」が書かれ、中央には小さな円があり、そこには「ぞろ目」と書かれていた。
賭け場のディーラーは一人で、最も中心の位置に立ち、他のプレイヤーは円卓の外の椅子に座り、観客はプレイヤーの周りに立って見ていた。
サイコロは技術的な要素のない賭け事なので、見物人はそれほど多くなかった。
馬場絵里菜は適当な隙間を見つけて立ち止まった。その時、ディーラーはサイコロを振っており、数秒後にサイコロカップを置き、無表情で皆に向かって「ベットをどうぞ」と言った。
馬場絵里菜はそのサイコロカップを見つめ、目を細めながら、カップの壁を通してサイコロを見た。
2、3、6で11の大!
ロイヤルカジノのサイコロの最低掛け金は50万で、そのため皆が50万のチップを自分の賭けた場所に投げ入れた。