第431章:ねぎらいの言葉

馬場絵里菜は話を聞いて、なんとなく分かったような分からないような感じで頷き、心の中で伝統的な日本武道の武道館について考えていた……

「門主が行きたいのなら、私が武道館を探して、一緒に行きましょう」と月島涼が言った。

馬場絵里菜はすぐに答えた。「はい!」

馬場絵里菜を団地の入り口まで送った後、月島涼は立ち去った。

馬場絵里菜がカバンを背負って道路を渡り、団地の門に入ろうとしたとき、反対側から進藤隼人が歩いてくるのが見えた。

進藤隼人は銀色のトロフィーを抱えており、馬場絵里菜を見つけると駆け寄ってきた。「姉さん!」

馬場絵里菜は彼の手にあるトロフィーに気づき、思わず微笑んで尋ねた。「賞を取ったの?」

進藤隼人も可愛らしく笑顔を見せ、頷いた。「銀賞です」

そう言いながら、馬場絵里菜を気遣って尋ねた。「姉さんは?金賞は第二中学校だって聞いたけど」