第477話:あなたたちはなぜここに?

確かに、ナイトクラブでの喧嘩は珍しくないが、今回は未成年者が関わっているため、状況が少し特殊だった。

「病院に様子を見に行ってきます。叔父さん、あまり気にしないで。営業停止になっても仕方ないですから」と馬場絵里菜は進藤峰に言った。

馬場絵里菜は、これが叔父の責任ではないことを知っていた。バーの環境は元々複雑で混沌としており、叔父は直ちに対応しに行ったものの、相手は叔父の到着を待って暴力を振るうわけではない。確かに少し遅かったが、それでも事態の悪化を防いだのは叔父だった。

進藤峰は途方に暮れ、どうすればいいのか分からず、ただ頷くしかなかった。

港区病院、救急室。

廊下で、相原佑也は心配そうな表情で、落ち着かない様子で行ったり来たりしていた。

この達也め、雪絵をどこに連れて行くのもいいのに、よりによってバーなんかに連れて行って、こんなことになってしまった。井上さんにどう説明すればいいのか分からない。