第509話:素直に、いい子にして!

性格がすでに暗いのだから、服装は明るくしなきゃね!

そう考えながら、馬場絵里菜は月島涼が逃げ出しそうな気がして、彼の腕を掴んで中に入っていった。そして忘れずに付け加えた。「今日は腕が酷く痛いから、暴れないでね。」

月島涼:「……」

「僕は黒が好きだ!」月島涼は諦めきれずに呟いた。

馬場絵里菜はそれを聞いて、さらりと答えた。「黒を着るなとは言ってないわ。ただ他の色も取り入れてみましょうよ。言うことを聞いて、いい子にして!」

そう言っているうちに、二人はTシャツコーナーに着いていた。馬場絵里菜は手当たり次第に空色のTシャツを取り、月島涼に当ててみた。

満足げに頷いて「うん、よく似合うわ!」

月島涼は嫌そうな顔をしていたが、もう抵抗せず、馬場絵里菜の選ぶがままにさせていた。