午前の稽古は十一時半まで続いた。
道場の弟子たちはそれぞれ異なる武術を学んでいた。
基本的な拳法と足技の他に、各自が主となる武術を一つ選んでいた!
柳澤勇気は棒術を学んでいた。
西野孝宏は九節鞭術を学んでいた。
古谷浩は短刀術を学んでいた。
平野青は軟劍を学んでいた。
そして鈴木墨は武器を使わず、詠春拳を練習していた。
馬場絵里菜と月島涼は入門したばかりなので、基礎を固めることが重要で、しばらくしてから他の武術を学ぶことができる。
そのため午前中、他の人たちは自分の専門とする武術の練習をしている中、馬場絵里菜だけが中川文の指導の下、最も基本的な訓練をしていた。
月島涼は基礎があるため、他の人たちの進度にすぐに追いつけるはずだったが、彼は馬場絵里菜に付き添うことを望み、中川彰もそれを認めた。