第777章:会社に問題が発生

馬場依子の目標は市内トップ10に入ることだった。最初は喜んでいたが、目を上げると、第1位:馬場絵里菜。

馬場依子:「……」

笑顔が凍りつき、徐々に消えていった。

以前の校内テストでも馬場絵里菜はずっと1位で、自分は2位だった。見た目にはそれほど大きな差はないように思えた。

しかし今回の市内ランキングでは、一人は市内1位、もう一人は市内7位。その間に突然5人も入り、差が一気に明らかになった。

馬場依子は負けることが嫌なわけではない。ただ馬場絵里菜に負けたくないだけだ。

それに彼女は怪物なのか?なぜ市内ランキングでも1位を取れるのか?この1位は彼女の独占物なのか?

鈴木由美も馬場絵里菜の名前が馬場依子の上にあるのを見て、賢明にも口を閉じた。

以前は馬場依子が負けるたびに励まして次回頑張るようにと言っていたが、何度頑張っても成功しなかったので、もう余計なことは言えなくなった。

教室に戻ると、クラスメイトたちが興奮して集まってきた。

「馬場絵里菜、すごいじゃない!市内1位だって!」

「そうだよね、どうやって試験を受けたのか知りたいよ!」

「この成績を維持できれば、大学入試の時にはどこの大学も争って欲しがるよ」

今回の秋の遠足も全く無駄ではなかった。最も明らかな利点は、馬場絵里菜と高橋桃がクラスの他の生徒たちとより親しくなったことだ。だから皆が突然集まって祝福しても不自然ではなかった。

馬場絵里菜は笑顔で彼らと話していたが、後ろの隅の席にいる林駆は一人で暗雲が立ち込め、大雨が降り注ぐような気分だった。

彼はずっと馬場絵里菜が京都大学を目指すと言っていたことを覚えていた。

そして彼も馬場絵里菜と一緒に京都大学に行くつもりだった。

しかし今回の模試の成績はあまりにも差がありすぎた。まだ高校2年生で、一回の模試はそれほど重要ではないかもしれないが、林駆は自分に危機感を持たなければならないと言い聞かせた。努力しなければならない。

馬場絵里菜はすでに頂点に達しており、これ以上強くなることはないだろう。努力が必要なのは彼自身だ。2年の間に、命を懸けても馬場絵里菜に追いつかなければならない。

朝の自習時間、馬場絵里菜のポケットの中で携帯電話が振動し始めた。

取り出して見ると、白川昼からだった。