065:目が覚めている山下おばあさん、本当の白眼狼!_3

山下おばあさんはにこにこと笑って言った。「あなたがこの家の主人としてそう言うなら、私はもう数日滞在させていただきます。」

それを聞いて、鈴木澪由は気づかれないように眉をひそめた。

結局のところ、このしつこいおばあさんはまだ帰る気がないのだ。

「金田おばさん、どうぞ気兼ねなくお過ごしください。ここを自分の家のようにお考えください。」

鈴木澪由は頷いて、「赤玉の言う通りです。」と言った。

話している最中。

大口絢が小口おばあさんを連れてきた。「おばあさま、小口おばあさんがいらっしゃいました。」

小口貞那を見て、鈴木澪由はすぐに立ち上がり、心配そうに尋ねた。「木下から昨夜咳が出ていたと聞きましたが、大丈夫ですか?」

木下は鈴木澪由が小口貞那のために雇った介護人で、小口貞那の日常生活の世話をしている。