067:高額の帝王緑、余計な詮索はするな!_6

「この内装は私たちがお金を払って頼んだものよ。お金を払わないのなら構わないわ。どうせペンキは用意してあるから、その時はあなたたちが新しく内装し直せばいいだけのことよ!」

言い終わると、大川素濃は隣の従業員に向かって言った。「森下さん、中の何缶かのペンキを持ってきてちょうだい。」

「はい、大川さん。」

すぐに、森下はペンキを持ってきた。

大川素濃はペンキを受け取り、蓋を開けて撒こうとしたが、古川月と中村忠正に止められた。

「なぜ私の店舗でペンキを撒くの?」古川月は怒りで顔が青ざめていた。

店舗は全部で200平方メートル以上あり、もし新しく内装し直すなら最低でも10日はかかる。

美人亭の現在の売上から計算すると、10日間で少なくとも100万円の損失になる。

だから、絶対に大川素濃に内装を台無しにされるわけにはいかない。