「私は小林桂代です。」小林桂代は歩み寄った。
運転手は笑いながら言った。「では間違いありませんね。お花を設置させていただきます。」
そう言いながら、運転手は車から二人の助手を呼び、花かごの設置を始めた。
大川素濃と小林桂代は不思議に思い、「お姉さん、このお花は誰からなのかしら?」
小林桂代は首を振って、「私が知っている金姓の人は一人だけよ。」
「誰?」大川素濃は興味津々だった。
小林桂代は答えた。「金田おばさんよ。」
大川素濃は目を丸くして、「もしかして金田おばさんからなの?」
言いながら、大川素濃は何か違和感を覚えた。
山下おばあさんが自分のことを仙女と呼ぶはずがない。
小林桂代は携帯を取り出し、「金田おばさんに電話して聞いてみましょう。」
もしかしたらそうかもしれない。