078:真の姿!_5

一言で言い終えると、小林桂美は何かを思い出したように続けて言った。「そうだ、お姉さんが私たちの家の人間じゃないなら、実の両親は誰なの?」

小林桂美は今、小林桂代に早く青葉市から出て行ってほしかった。

もう二度と来てほしくなかった!

恥をかかせられたくないから。

ここまで話して、小林桂美は突然村の東にある木下家のことを思い出した。木下家が男尊女卑で何人もの子供を捨てたことは秘密でもなんでもない!

最も重要なのは、木下の嫁が知的障害者で、生まれてくる子供たちはみんな頭が悪く、息子は今年35、6歳になっても嫁をもらえないということだった。

小林桂代のこの知能なら、十中八九、木下家が要らないと捨てた子供に違いない。

両親ったら!

どうして素性の分からない捨て子を家に連れてくるの?