083:後悔が止まらない、グリーン茶女_6

白川露依は証文を大切にしまい込んで、「お母さん、約束は守ってくださいよ」

山下おばあさんは左手にスナック菓子、右手にコーラを持ち、「約束破った方が負けよ」

白川露依は証文を振りながら、得意げな表情で「お母さん、今回は絶対負けますよ」

山下おばあさんは「ふん」と鼻を鳴らし、「どうなるか見てなさい」

——

午前11時半。

大川素濃は新車で戻ってきた。

19万元のシトロエン。

「綾乃ちゃん、叔母さんの車どう?」大川素濃は4Sショップからもらった花を抱えていた。

今は少しお金があるものの、大川素濃はまだ小林綾乃と帝苑マンションで家を買いたいと思っていたので、とりあえず高価な車は避けたかった。

それに。

車は移動手段に過ぎないし、高すぎる必要はない。

「いい車ね」小林綾乃は軽く頷いた。