083:後悔が止まらない、グリーン茶女_6

白川露依は証文を大切にしまい込んで、「お母さん、約束は守ってくださいよ」

山下おばあさんは左手にスナック菓子、右手にコーラを持ち、「約束破った方が負けよ」

白川露依は証文を振りながら、得意げな表情で「お母さん、今回は絶対負けますよ」

山下おばあさんは「ふん」と鼻を鳴らし、「どうなるか見てなさい」

——

午前11時半。

大川素濃は新車で戻ってきた。

19万元のシトロエン。

「綾乃ちゃん、叔母さんの車どう?」大川素濃は4Sショップからもらった花を抱えていた。

今は少しお金があるものの、大川素濃はまだ小林綾乃と帝苑マンションで家を買いたいと思っていたので、とりあえず高価な車は避けたかった。

それに。

車は移動手段に過ぎないし、高すぎる必要はない。

「いい車ね」小林綾乃は軽く頷いた。

大川素濃は小林綾乃に乗ってみないかと誘いたかったが、まだ免許を取り始めていないことを思い出し、小林桂代に向かって言った:「お姉さん、もう第三段階の練習してるんでしょう?乗ってみない?」

小林桂代は慌てて手を振った、「とんでもない」

彼女は第二段階を終えたばかりで、教官が助手席にいないと不安だった。

そう言って、小林桂代は続けた:「綾乃が午後に北定区で新店舗の場所を見に行くって言ってたけど、一緒に車で行かない?」

「いいわよ」大川素濃は頷いた。

小林桂代は大川素濃を見て、「素濃、北定区はどう思う?」

大川素濃は笑いながら答えた:「綾乃ちゃんが選んだところなら、どこでも良いと思うわ。この場所だって彼女が選んだでしょう?」

彼女は小林綾乃の目を疑ったことがない。

年が若いからといって、彼女の決断を疑うこともない。

多くの人は小林綾乃が運で今日まで来たと思っているが、大川素濃は知っている。この子は決して運だけではない。

実力があるのだ。

昼食後、大川素濃は二人を乗せて北定区へ向かった。

今回。

小林綾乃は店舗の場所を歩行者天国に選んだ。

歩行者天国は人通りが多く、そのため家賃も少し高めだった。店主は37、8歳の若い女性で、小林綾乃を上から下まで見て、17、8歳くらいの様子を見て、相手を軽く見ていた。

彼女のところには毎日のように物件を借りたい人が来ていた。

小林綾乃のような早くに学校を辞めた若い女の子も少なくない。