彼女はネットでスピーカーを買い、そのスピーカーからは「廃品回収!廃品回収!廃品回収!」と繰り返し流れていた。
夏休み中で、多くの子供たちが道路の両側で遊んでいた。
山下おばあさんは車のスピードを落とし、マンションの入り口の路肩に停車した。
停車してすぐ、一人のおばさんが段ボールの束を持って売りに来た。廃品回収の山下おばあさんが自分よりも年上だと気づき、驚いて「おいくつですか?」と尋ねた。
「九十歳ちょっとです」山下おばあさんは笑顔で答えた。
おばさんは目を丸くして、「九十歳過ぎてこんなにお元気なんて!」
これはすごすぎる。
山下おばあさんはおばさんの持っていた段ボールを計量し、笑顔で「全部で15キロ、1キロ50円で、7元50銭です」と言った。
おばさんは少し不満そうに「段ボールは今80銭だって聞いたんですけど」