彼女の息子は世界一の優秀な男性で、イケメンなだけでなく、優秀な学歴の持ち主なのよ!
小林桂代なんて何なの?
誰も欲しがらない中古品よ。
桐山芝織は怒りが込み上げてきて、小林桂代のところへ直接行って言い合いたい衝動に駆られた。
小林桂美はすぐに口を開いた。「桐山おばあさん、怒らないでください。姉は少し考えたいだけです。明涛兄さんはとても条件が良いので、姉が気に入らないはずがありません。こうしましょう。あと3日時間をください。その時に返事をさせていただきます。」
彼女は小林桂代が本当に桐山明涛を断りたいわけではなく、ただ駆け引きをしているだけだと思った。
桐山芝織は小林桂美を一瞥し、怒って言った。「桂美、あなたは青葉市に嫁いで何年も経つのに、私はあなたを頼りにしていたのに、こんな簡単なことすらできないなんて!」
桐山明晴はすぐに母の腕を取り、「お母さん、怒らないで。これは桂美の責任じゃないわ。それに、女性側が少しプライドを見せたいのは当然でしょう。」
そう言って、桐山明晴は小林桂美を見て、「桂美、お姉さんは結納金が欲しいけど言い出せないから、考えさせてほしいって言ったの?」
それ以外に、桐山明晴は他の理由が思い浮かばなかった。
小林桂美は一瞬戸惑ったが、桐山明晴の言葉にもっともな点があると感じた。
桐山明晴は目を細めて続けた。「桂美、青葉市のしきたりはあなたも知っているでしょう。初婚の女性にだけ結納金があるのよ。お姉さんは再婚なうえに、出自もあまり良くない。正直言って、青葉市の地元の人と結婚できるだけでも天の恵みよ。もし欲張りすぎたら、すべてが水の泡になってしまうわ。」
ここで一旦止まり、桐山明晴は続けた。「でも、私たち二家は親戚だし、お姉さんが兄と結婚すれば、さらに親密な関係になるわ。こうしましょう。お姉さんが同意するなら、うちは2万元の結納金を出して、結婚後すぐにお姉さんと姪の戸籍を移すわ。どう?」
青葉市の戸籍はそう簡単には手に入らないものだった。
多くの外地の人は青葉市の地元の人と結婚できても、すぐには戸籍を移せない。彼らの家が小林桂代と小林綾乃の母娘の戸籍を結婚後すぐに移せるというのは、小林桂代に対する最大の敬意だった。