この言葉を聞いて、大谷仙依は大げさに目を見開いた。「彼女も...青葉高校に入学してきたの?」
大橋然斗は頷いた。
小林綾乃は青葉高校に入学しただけでなく、大谷仙依のミスコンの座まで奪ってしまった。
現在のミスコンが小林綾乃になったことを考えると、大橋然斗の心には憤りが込み上げてきた。
小林綾乃に何の資格があるというのか?
大谷仙依は笑いながら言った。「お姉さんって意外と凄いのね。私たちの青葉高校の編入試験はあんなに難しいのに、合格できたなんて!」
「彼女はカンニングして入学したんだ」大橋然斗は冷たく言った。
そうでなければ、小林綾乃如きが青葉高校の編入試験に合格できるはずがない。
「カンニング?」大谷仙依はまず目を見開き、それから首を振った。「私は彼女がそんなことをするとは思えないわ。然斗兄さん、どうしてそんな根拠のない非難をするの?前はこんな人じゃなかったのに!」