102:顔面崩壊、志村文礼は呆然となった_7

渡辺麗希は舌打ちをして、「誰があなたと友達になりたいなんて!」

松本楠敬は片手を渡辺麗希の肩に置き、「麗希は俺の人だ。これからは誰も彼女を困らせるようなことをしたら、俺の顔に泥を塗ることになるぞ!」

その言葉を聞いて、渡辺麗希は松本楠敬の方を振り向き、目を卵よりも大きく見開いた!

このバカ松本楠敬は自分が何を言っているのか分かっているのか?

いつから彼女は彼の人になったというの?

厚かましすぎる!

ショートヘアの女子も呆然としていた。

周知の通り。

松本楠敬は多くの人の憧れの的だった。

しかし今、その憧れの人が平凡な女の子に目を付けたなんて。

松本楠敬が渡辺麗希のどこに惹かれたのか全く分からない!

青葉高校には、渡辺麗希より可愛い女の子なんて山ほどいるのに。

松本楠敬の目は少し節穴すぎる。