103:告白_2

船頭に気を付けて、長く航海できる。

遠藤お爺さんは続けて言った。「修理店の従業員たちの身元は全部調べたのか?」

「はい、調べました。」助手は調査結果を遠藤お爺さんに渡して、「一橋景吾は南区の人で、高校卒業で、半年前に山下言野と知り合って、それから一緒に修理店を開いたんです。」

ここまで話して、助手は何か思い出したように続けた。「そうそう、修理店のほかの二人のパートナーは大江雲斗と一橋景吾です。この二人も特に変わったところのない普通の人間です。」

これを聞いて、遠藤お爺さんの目には嫌悪の色が浮かんだ。

本当に役立たずだな!

ただの修理店なのに、そんなに大勢でパートナーを組む必要があるのか。

遠藤お爺さんは続けて尋ねた。「山下家の方はどうだ?」

「山下家の方は今のところ特に動きはありません。ただ、白川露依さんが大谷さんと山下言野を引き合わせようとしているくらいです。」