105:自己愛に溺れる男を懲らしめる_3

[今夜9時半、公園の入り口で会おう。]

LINEを送信した直後。

相手からは赤い感嘆符が返ってきた。

これはブロックされ削除された合図だ。

周りの人々は元々秋山春樹の失敗を見に来ていたが、この光景を見て、さらに大きな笑い声を上げた。

「秋山春樹、目を覚ませよ!夢見るのはやめろ!」

「お前なんか削除されたんだよ。」

「この世には本当に自信過剰な男がいるんだな!」

「...」

騒ぎも十分見たところで、大川錦岳は他の人たちに向かって言った。「さあ、行こうぜ。花を買いに行こう。明日は俺が小林美人を追いかけるのを手伝ってくれるんだからな!」

数人が大勢で立ち去った。

秋山春樹だけが赤い感嘆符の画面を見つめて呆然としていた。

削除された。

本当に削除されたのだ。

もしかして...

小林綾乃は本当に彼のことを好きではないのか?