[今夜9時半、公園の入り口で会おう。]
LINEを送信した直後。
相手からは赤い感嘆符が返ってきた。
これはブロックされ削除された合図だ。
周りの人々は元々秋山春樹の失敗を見に来ていたが、この光景を見て、さらに大きな笑い声を上げた。
「秋山春樹、目を覚ませよ!夢見るのはやめろ!」
「お前なんか削除されたんだよ。」
「この世には本当に自信過剰な男がいるんだな!」
「...」
騒ぎも十分見たところで、大川錦岳は他の人たちに向かって言った。「さあ、行こうぜ。花を買いに行こう。明日は俺が小林美人を追いかけるのを手伝ってくれるんだからな!」
数人が大勢で立ち去った。
秋山春樹だけが赤い感嘆符の画面を見つめて呆然としていた。
削除された。
本当に削除されたのだ。
もしかして...
小林綾乃は本当に彼のことを好きではないのか?