107:都内サークルの大物_7

山下言野はあえて説明せず、続けて言った。「売り手に聞いてみるといいですよ。」

白川露依はまだ信じられない様子で、頭を掻きながら、「三ちゃん、これ本当に使えないの?」

「うん、」山下言野は軽く頷いて、「基本的には知能税ですね。」

それを聞いて、白川露依はすぐに携帯を取り出し、売り手に問い合わせようとした。

しかし予想外のことが起きた。

彼女がショッピングプラットフォームを開くと、店舗がオフラインになっていることに気づいた。

返金を申請しようとしても、返金申請の入り口さえ見つからなかった!

白川露依は眉をひそめて、「どうしてこんなことになるの?この売り手、さっきまでライブ配信してたのに、急に閉店しちゃったなんて!」

山下言野の声はやや淡々としていて、言葉遣いも極力穏やかだった。「おばさん、ネットの世界には仮想のものがたくさんあります。一度の失敗から学んで、焦らないでください。次回は気をつければいいだけです。」