107：都内サークルの大物_8

遠藤越海は大谷仙依が自分を拒否するとは思っていなかった。眉をしかめる。

この下賤な女め！

前は自分と仲良く話していたじゃないか？

どうして急に態度を変えたんだ？

孫娘の返事を聞いて、大谷おばあさんはにこにこと言った。「遠藤お爺さん、申し訳ありません。私たちの仙依が望まないのであれば、長老である私たちが無理強いするわけにはいきませんね。」

直接拒否されて、遠藤お爺さんの顔色は良くなかった。立ち上がって言った。「我々の越海と大谷お嬢さんに縁がないのなら、無理強いはしません！失礼します！」

大谷おばあさんは立ち上がって遠藤お爺さんを見送った。

遠藤お爺さんは足を止め、振り返って大谷おばあさんを見た。「お義姉さん、ここまででけっこうです。お見送りは結構です。」

言い終わると、遠藤お爺さんは遠藤越海を連れて大谷家から大股で出て行った。