第51章 仲間たちを従える

「杉本さん、あなたは私たち藤原家の大恩人です。今日は私と息子を救ってくれて、この恩は一生忘れません。牛馬となってでも必ずお返しします」

藤原春樹の言葉は心からのものだった。彼は学歴は高くないが、人情に厚い性格で、杉本瑠璃がこれほど大きな助けをしてくれたのだから、必ず恩返しをしなければならないと思っていた。

「杉本さん、私藤原春樹には大した能力はありませんが、誓って申し上げます。これからは杉本さんのことは私の事として、杉本さんに危害を加えようとする者がいれば、私の死体を踏み越えていくしかありません!」

他の数人も次々と意思表明をした。今日、杉本瑠璃は彼らの命を救ってくれた、それは彼らにとって一生の恩人となったのだ。

「藤原さん、まず立ち上がってください」

杉本瑠璃が言うと、藤原春樹はためらうことなく立ち上がった。これからは杉本瑠璃の言うことなら何でも従うつもりだった。