第59章 こいつ、しつけが必要だ!

三日後、杉本瑠璃は紅葉学園からの通知を受け取った。合格していた。

桐生誠一も同様に通知を受け取り、とても興奮していた。杉本瑠璃も嬉しかった。紅葉学園のような人材の揺りかごに行けることは、当然喜ばしいことだった。

なぜなら...彼女には自分なりの考えがあったからだ。

自分の身体に起きた変化の原因を突き止めたいのなら、かつて連れて行かれた秘密研究所を見つけ出さなければならない。そのような研究所を設立できる人物の背後には、並々ならぬ力があるはずだ。

だから、調査をするなら絶対的な実力が必要だ。そうでなければ、卵で岩を砕くようなもので、命を落とすことにもなりかねない。

すべての勢力は、自分で築き上げる必要がある。他人を頼ることはできるが、自分を信じる方がいい。

結局のところ、彼女の体の変化はあまりにも不可解で、他人に知られてはならないものだった。

この考えを持ってから、杉本瑠璃はずっと計画を練っていた。今や羽田和彦から得た500万円と薬草堂を持ち、特殊な能力も持っているのだから、自分の勢力を築くことも不可能ではない。

彼女に足りないのは、人材だけだった。

桐生誠一は優秀な人材だ。桐生誠一が紅葉学園への進学を提案した時、杉本瑠璃はひらめいた。ついに人材をどこから集めるか分かったのだ。

そう、紅葉学園からだ。

この三日間で、学校でも多くの出来事があった。人事異動や生徒の退学などだ。

石川静香が退学した。

石川賢明はすでに罪が確定したという。誰も予想していなかったが、なんと終身刑だった。単なる誘拐で、死傷者も出ていないのに、終身刑とは。

杉本瑠璃は考えるまでもなく、誰が背後で介入したのか分かっていた。

実は、杉本瑠璃は考えすぎていた。この件は三島悠羽が手を下す必要すらなかった。Y市の指導者たちが全員動いて、この事件を厳正に処理することを決めたのだ。それは単に三島悠羽に見せるためだった。

つまり、本当に一定の高みに達した人物は、口を開く必要もなく、自然と多くの人が目配せで動くものなのだ。

石川静香はこのような打撃を受け入れられず、死んでも学校には行かないと言い出した。以前、杉本瑠璃の家が破産した時は優越感に浸っていたのに、今度は自分の家が没落し、石川静香は他人の顔色を伺いながら学校に通うことを拒んだ。