「はい、勝負の規定通り、山本颯真の持っている翡翠は全て杉本さんのものになります」
副会長は山本颯真の行為を軽蔑していたので、この判断を特に早く下した。
山本颯真はそれを聞くと、突然激怒して叫んだ。「お前ら、よくも!俺の翡翠に手を出す奴がいたら承知しないぞ。杉本瑠璃、死にたくなければ、やめておけ!」
山本颯真はついに暴虐な性格を露わにした。これは彼の全財産ではないものの、今回の勝負のために大金を投じたと言える。
原石の購入に数千万円を費やし、さらに高額で多くの賭け原石も買い込んでいた。今になってこれらの翡翠が全て杉本瑠璃に取られるなんて、彼が納得するはずがない。
「山本颯真、勝負の規則によれば、これらの翡翠は確かに杉本瑠璃さんのものです。あなたが何者であろうと、どんな後ろ盾があろうと、我々の大会で負けた以上、天皇陛下が来られても規則は守らなければなりません!もし騒ぎを起こすなら、追い出させていただきますよ!それに、三島グループの三島様からも既に電話があり、状況は把握されています。三島様は、負けを認めない者は彼に逆らうことになると仰っています。どうです?三島様に逆らうつもりですか?」