第133章 陰謀と甘い雰囲気(7)

つまり、彼女は三島悠羽の部屋に入ることはできないが、三島悠羽は自由に彼女の部屋に出入りできるということだ。

これはちょっと信頼できないのではないだろうか?

杉本瑠璃は朝日執事に部屋を変えてほしいと頼んだが、朝日執事は三島様が承認したのはこの部屋だけで、他の部屋は三島様の許可がないと決められないと言った。

そして杉本瑠璃が三島様に会いに行った時、三島様はただ淡々と「他の部屋は全て埋まっている。杉本先生には我慢してもらうしかない。こうすれば私がいつでも杉本先生を探せて都合がいい。まさか杉本先生は、夜更けに私が何か不適切な行為をするのではないかと心配しているのかな?」と言った。

そう言いながら、純真な眼差しを向けてきた。この純真な三島悠羽と比べると、杉本瑠璃は自分の方が不純な女性のような気がしてきた。