次に、杉本瑠璃は三島悠羽の流れるような手の動きを見た。まず青い瓶を取り出し、複雑な蓋を開け、中の液体を芸術的な注ぎ口の瓶に注いだ。
そして赤い液体の入った瓶を開け、一定の割合で注ぎ口の瓶に注ぎ入れ、軽く振り、さらに粉末のようなものを加えた。しばらく沈殿させた後、透き通った翡翠製の夜光の杯を選び、作り上げたジュースを注いだ。
青い液体と赤い液体が混ざり合うと、徐々に神秘的な紫色に変化していった。紫色の液体が夜光の杯に注がれ、わずかに粘り気があったが、空気中に漂う甘い香りを杉本瑠璃はすでに感じ取っていた。
同様に、三島悠羽は杉本瑠璃の七彩琉璃翡翠の杯にも自作のジュースを満たし、彼女の前に差し出して、笑いながら「味見してみて」と言った。
杉本瑠璃は遠慮せずに杯を手に取り、そっと唇に運んで一口含んだ。すぐに口の中に甘い香りが広がり、全ての味蕾を刺激した。まさに「余韻が残る」とはこのことだと実感した。