第153章 同室で過ごす(2)

彼女が着ていたのは昨日のパーティードレスではなく、パジャマだったことに気づき、心臓が大きく跳ねた。いつ着替えたのだろう?なぜ覚えていないのだろう?

しかし杉本瑠璃はすぐに冷静さを取り戻した。外見は16歳だが、一度人生を経験した者として、少女のように大声で叫ぶようなことはしない。

カチッ!

部屋のドアが開いた。彼女の部屋と三島悠羽の部屋を繋ぐドアだ。三島悠羽が車椅子に座り、手に食事の盆を持って入ってきた。

杉本瑠璃は布団を抱きしめたまま座り、髪を乱したまま三島悠羽を見つめた。

三島悠羽は杉本瑠璃が目覚めたのを見て、微笑みかけた。目の奥の居心地の悪さを隠しながら、「一晩中大変だったね。疲れただろう。お粥を飲んで。朝日執事に用意させたんだ」と言った。

ドキッ!

杉本瑠璃は突然口が渇き、落ち着かない気持ちになった。三島悠羽をじっと見つめ、瞬きをしながら、彼の言葉が頭の中で繰り返し響いた。