この数回の試みで、杉本瑠璃は完全に三島悠羽に身を寄せていた。Tシャツを着ていたものの、服は濡れており、三島悠羽は上半身は裸で、力を入れる必要があったため、胸が時折三島悠羽の胸に触れていたが、彼女は恥ずかしさを気にする余裕もなく、ただ早く彼にズボンを履かせたいと思っていた。
杉本瑠璃は姿勢を変え、最初のように三島悠羽に向かい合い、彼の太ももの上に跨るように屈んで、両手を三島悠羽の背後に回してズボンの端を引っ張った。二人の顔は近く、彼女は三島悠羽の吐く息の熱さを感じることができた。
「せーの、頑張って!」
ふぅ!
やっと出来た!
杉本瑠璃は少し感慨深げに、まるで大変な偉業を成し遂げたかのように深いため息をつき、三島悠羽のズボンを整えて、完全に履かせることができた。
ズボンを履かせ終わると、杉本瑠璃は疲れて地面に座り込んでしまった。初めて、ズボンを履かせることがこんなに力仕事だと感じた。