これらの傷は先ほどの衝突で負ったもので、表面的な傷は大したことないが、内臓の損傷が主な問題だ。
彼女は三島悠羽の手首から銀針の包みを取り外し、火で暖めた後、片手で三島悠羽を支え、もう片手で針を打ち、いくつかのツボに刺していった。
針を打ち終えると、三島悠羽を岩に寄りかからせ、両足を伸ばさせた。両手をこすり合わせて温めてから、三島悠羽の滑らかで力強く、弾力のある太ももをマッサージし始めた。
指先から三島悠羽の体温が伝わってきた。この方法では足に溜まった毒素を完全に取り除くことはできないが、足の痛みを和らげることはできる。三島悠羽は彼女のマッサージを受ける初めての人だった。両親にさえ、このようなマッサージをしたことがなかった。
仕方がない。医者として、患者に対して最善を尽くすのは当然のことだ。
辺りが暗くなり、周囲は薄暗く、たき火の光だけが揺らめいていた。時折パチパチという音が聞こえるのは、木の枝が弾ける音だ。三島悠羽は静かにそこに座り、下着だけの姿で、杉本瑠璃は濡れたTシャツを着たまま、しゃがんで三島悠羽の足の筋肉をマッサージし、時々顔を上げて三島悠羽の様子を確認していた。
三島悠羽は最初、眉をひそめていたが、彼女の手の動きとともに、しわを寄せていた眉がだんだんと緩んでいき、かなり楽になったようだった。
夜は少し寒く、そばにたき火があっても、怪我をしていない杉本瑠璃でさえくしゃみを何度かした。裸の状態の三島悠羽を見て、杉本瑠璃は立ち上がり、乾かしておいた三島悠羽の服を取りに行った。もうほとんど乾いていて、着られる状態だった。
杉本瑠璃が苦労して三島悠羽にズボンを履かせようとし、太もものつけ根まで来たとき、上方から三島悠羽のかすれた声が聞こえた。「何をしているんだ?」
あっ……
杉本瑠璃はゆっくりと顔を上げ、三島悠羽の黒く輝く澄んだ瞳に映る火の光を見た。それは隣のたき火の反射だった。そして自分の状況を見てみると、三島悠羽にズボンを履かせようとして、今は三島悠羽の太ももの上に跨るような体勢で、両手で三島悠羽のズボンを太ももまで上げており、下着はまだ見えている状態だった。三島悠羽は上半身は何も着ていない。この光景は、どう見ても……
うーん……とても艶めかしい。
まるで現行犯で捕まったような感じで、その味わいは……言葉では言い表せないほどだ!