第269章 お前らの目を潰してやる!(13)

杉本瑠璃は三島悠羽を睨みつけて、「私のことを随分と信頼してるのね。全部私に任せちゃって」と言った。

三島悠羽は笑い声を立てて、少し落ち着いてから「でも結果的に、私の判断は正しかったでしょう?私の妻は戦闘力が極めて高い。お爺様に認められただけでなく、水瀬玲奈のような女でさえ気絶のふりをするしかなかったんだから」と言った。

杉本瑠璃が水瀬玲奈の気絶が演技だったことを暴いた時のことを思い出し、皆が水瀬玲奈を見る目は実に興味深いものだった。

三島悠羽は男だから、細かい策略を弄することは好まなかった。

そして今日の杉本瑠璃の行動は、正直言って、彼をとても気持ちよくさせた!

そう、まさに痛快だった!

水瀬玲奈のような女を懲らしめるには、時には杉本瑠璃のような人物が必要なのだ。

「へぇ?今夜の私の振る舞いに、満足してくれたみたいね?」杉本瑠璃は三島悠羽に手を伸ばし、目を瞬かせながら「そんなに満足してくれたなら、ご褒美があってもいいんじゃない?」と言った。

小狐のような目をした杉本瑠璃を見て、三島悠羽は妖艶に笑って、「ご褒美が欲しいのか。うーん...どんなご褒美がいいか、よく考えないとな」と言った。

そう言うと、三島悠羽は頭を下げ、杉本瑠璃に深いキスをした。長い時間が経ってから、ようやく名残惜しそうに離れた。

胸の中には満足感が溢れていた。「このご褒美は満足か?」

杉本瑠璃は自分がまた強引にキスされたことに気づき、力が抜けたような感覚になり、唇を尖らせて「満足じゃないわ、もちろん満足じゃない!」と言った。

彼女は満足だとは言わなかった。もし本当にそう言ってしまったら、三島悠羽が今日の言葉を捉えて、何かにつけてこれをご褒美にしようとするかもしれない。そうなれば損をするのは自分だ。

杉本瑠璃の言葉を聞いて、三島悠羽は不機嫌になるどころか、むしろ狡猾な笑みを浮かべた。「ほう?一回のキスじゃ物足りないようだな。それなら...もう一回だ!」

そう言うと、三島悠羽は再び身を屈め、激しくも長いキスを、まるで津波のように杉本瑠璃に浴びせかけた。

今回はさらに長く、さらに深く、まるで杉本瑠璃を丸呑みにしようとするかのようだった。

杉本瑠璃は呼吸が荒くなり、次の瞬間窒息しそうな感覚に陥った。