ふふ、これは間違いなくドラマチックな場面だった。結局、杉本瑠璃はユニバースメディアに行かず、安藤颯と相澤光洋の二人がユニバースメディアに行くことになった。
相澤光洋は杉本瑠璃に何を言えばいいのか分からず、杉本瑠璃も相澤光洋に感謝する機会を与えなかった。
なぜなら、彼女がそうしたのは相澤光洋のためではなく、本当にユニバースメディアに行く気がなかったからだ。
彼女は安藤颯の枠を奪ったが、安藤間がいて、このような方法で安藤颯にチャンスを与えたのだから、もう留まる必要はなかった。
枠を奪われた相澤光洋に譲ることで、安藤間と安藤颯の面子を完全に潰したのだ。
目的は達成されたので、もう彼らとこれ以上関わる必要はなかった。
杉本瑠璃は皆の敬服の眼差しの中で去っていった。オーディション全体を通して、杉本瑠璃は良い評判を残し、安藤間と安藤颯は良い評判を失った。