第366章 私は決闘に来た!(10)

「えっ?」

「清水翔太?」

「今、清水翔太が私たちの後ろを通り過ぎたの?全部聞かれちゃったんじゃない?」

「まずいわ!」

「私たちは杉本瑠璃も羽田真央も怖くないけど、でもあの長老たち、社会の重鎮たちは本当に恐ろしい存在よ」

「小さな悪さならいいけど、本当にあの大物たちに軽蔑されたら、良いことなんて何もないわ」

「それに、私たちみたいなお嬢様がこういうパーティーに参加するのは、普通の社交以外に、もちろん他の人と知り合いになりたいからよ。もしあの有力者たちの目に留まれば、将来良い縁談が見つかるかもしれない。それこそが私たちの最終目的なのよ」

「確かに、杉本瑠璃のあんな何気ない一言で、いわゆるお嬢様たちの顔色が変わって、まるで口を封じられたみたいね」

「羽田真央は急に嬉しくなった。杉本瑠璃は確かに戦いに向いているわ。さっきまで彼女はこれらのお嬢様たちに攻撃されて言葉も出なかったのに、杉本瑠璃が来てからたった一言で、このお嬢様たちを黙らせた。みんな顔色が悪くて、本当に気持ちがいいわ」

「さあ、話してよ。どうして黙っちゃったの?さっきまでは楽しそうに話してたじゃない?もっと大きな声で話してもいいわよ。みんなに聞こえた方がいいでしょう」

「羽田真央は虎の威を借る狐のようだったが、でも彼女は認めざるを得なかった。こういう時は確かに気持ちがいい」

「そのお嬢様たちは一言も発せず、顔色は青ざめていた」

「水瀬霧乃が一番早く反応して、口を開いた。『羽田お嬢様は落ち込んでる人を追い詰めようとしているんですか?確かに、私たちはいくつかの事について話し合いましたけど、今考えてみれば、このパーティーで誰がこの件について話していないというの?それに、清水翔太さんが本当にこれらの話を聞いたとしても、前に出てきて何か言うわけでもなかったでしょう?もしかしたら...清水さんも心の中で疑問に思っていて、この事が不自然だと感じているのかもしれませんよ』」

「水瀬霧乃のこの一連の言葉は、とても重みがあり、他のお嬢様たちを目覚めさせた」

「そうよ!」

「まさにその通り」

「今や皆がこの件について話しているのに、私たちが内々で話し合うのに何の問題があるというの?」