第359章 私は道場破りに来ました!(3)追加更新

杉本瑠璃は淡々と三島颯真に頷くだけで、無表情のまま三島悠羽の腕を組み、衆人環視の中、二階へと上がっていった。

水瀬家の人々は杉本瑠璃が三島悠羽の奥様であることを認めており、他の人々も自然とそれを信じることとなった。

今やついに確認できた。あの麻痺と潔癖症を持っていた三島様が、立ち上がれるようになっただけでなく、結婚までしていたのだ。

ただし...結婚相手は彼女たちではなかった。

しかし、先ほど誰かが聞いたところによると、杉本瑠璃は明らかに三島颯真のことを「三島さん」と呼んでいた。もし本当に結婚しているのなら、なぜ「三島さん」と呼ぶのだろう?「お父さん」と呼ぶべきではないのか?

この中には...何か言えない秘密がありそうだ。面白い、面白い!

杉本瑠璃は三島颯真に軽く頷き、そして三島悠羽と二人で皆の視線を浴びながら、二階へと上がっていった。