第364章 私は道場破りに来ました！（8）

羽田真央は率直に言い、さっきまで確かに彼女たちは人の陰口を言っていたので、面と向かって叱られ、少し気まずい表情を浮かべていた。

「羽田さん、誤解されているようですが、私たちは単に三島様の側に突然奥様が現れたので、少し気になっただけです。」

セレブの一人は、彼女たちが何を話していたのかを本当のことは言えなかった。ただ単に羽田真央より身分が低いだけで、そうでなければ、彼女たちはそこまで気を遣って話す必要はなかっただろう。

羽田真央は冷ややかに鼻を鳴らした。彼女の性格は常に率直で、それは羽田家で幼い頃から自分の言い分が通っていたからだ。だから外でも、自分が間違っていると思うことには、理論的に争うのだった。

たとえば、今のように。

「ふん！私を耳が聞こえないバカだと思っているの？そんな言い訳を信じると思う？私はさっき全部聞いていたわよ。あなたたちみたいな陰口しか叩けない人たちは、セレブなんて呼ばれる資格なんてないわ！」

羽田真央は正々堂々と、強い態度で言い放った。

「羽田さん、そんな言い方をなさるなんて。あなたは羽田家のお嬢様で、私たちなんてあなたの前では、セレブなんて呼べるはずもありませんわ。ふふ、でも、私たちは確かに単に興味本位でおしゃべりしただけです。まさか、そんな言論の自由まで、羽田さんに奪われるとでも？」

水瀬霧乃は軽く微笑み、上から目線でもなく下から目線でもない態度で、非の打ち所のない物言いをし、ついでにそれらのセレブたちを煽った。

案の定、そのセレブたちは以前は羽田真央の身分を恐れていたが、水瀬霧乃の言葉を聞いた後、彼女たちは何も間違ったことをしていないと感じ、羽田真央を恐れる必要はないと思うようになった。

「そうですわ。羽田お嬢様がいくら身分が高貴だからといって、私たちの言論の自由まで奪うことはできないでしょう。それに、こういうパーティーで、何も話さないというのも、ただ立っているだけということになりますわ。」

「そうよ、私たちの話が羽田さんの興味を引かないのなら、聞かなければいいだけの話。わざわざ来て警告や叱責をする必要なんてないでしょう。」

「警告や叱責なんて、父上がすることですわ。羽田さんは私にとって何様なのかしら？」