第374章 私は道場破りに来ました!(18)

杉本瑠璃と清水翔太はさらに少し話をした後、往診の時間を約束して別れた。

杉本瑠璃が三島悠羽の専用エリアに戻ると、三島悠羽と羽田和彦は彼女を見つめていた。明らかに羽田真央が先ほどの出来事を彼らに伝えていたのだ。

「蒼ちゃん...」羽田和彦がそう呼びかけた瞬間、背筋に冷たい風を感じた。

三島悠羽の方を振り向くと、案の定、深い意味を込めた目で見られていた。

羽田和彦と三島悠羽は長い間睨み合っていたが、結局羽田和彦が折れた。

杉本瑠璃の方を向いて、非常に不本意そうに「お義姉さん」と呼んだ。

プッ!

杉本瑠璃はそれを聞いて、思わず吹き出してしまった。

お義姉さん?

この呼び方は本当に気持ち悪すぎる。でも彼女にはわかっていた。羽田和彦は自分からそう呼びたくなかったはず。きっと三島悠羽に強要されたのだろう。