第418章 新しい世界に入った(28)

三島悠羽は少しも不機嫌そうな様子はなく、終始熱心に杉本お父様とお母様に接し、非常に行き届いていた。

しかし両親はただ様子を見に来ただけなので、今日の夕食後には帰っていった。

帰る前に、杉本お母様は杉本瑠璃を一人だけ呼び寄せ、小声で言った。「瑠璃ね、あなたは今結婚したとはいえ、もう大人の女性だけど。でもね、まだ年齢が若いのよ。香港で結婚登録できるとはいえ、体はまだ発達途中だから。だから...あの...」

杉本お母様はどう言えばいいのか分からなかった。結局、彼女の目には娘はまだ小さく、成人していないのだから。

杉本瑠璃は母親が何を言おうとしているのか理解し、少し恥ずかしくなって顔を赤らめた後、真剣に言った。「お母さん、あまり考えすぎないで。私たちは分別があるから。」

杉本お母様は娘のこの言葉を聞いて、やっと少し安心した。