言い終わると。
事務局長は彼らの返事を待たずに、ドアの外へ向かった。
後ろで、校長と他の人々は顔を見合わせた。
一人が突然口を開いた。「奥田先生に話しに行きましょう。山田たちに中村優香に謝りに行かせましょう」
校長はため息をつき、反対はしなかった。
昨日の件は確かに山田が悪かった。15組の生徒たちが中村優香に謝罪に行くのは...
少し行き過ぎかもしれないが、校長は全体のことを考えなければならない。このショットは、学校中探しても中村優香にしか撮れないだろう。
事務局長は基本的に中村修を代表している。これは事務局長の態度というだけでなく、中村修の態度でもある。
15組の生徒たちは確かに活発で可愛らしく、彼らとの関係も良好だが、こんな些細なことで中村修の機嫌を損ね、動画も撮れなくなるのは、得策ではない。