彼は黙って白川華怜の側に這い寄り、木村浩と明石真治を見ようとしなかった。
白川華怜は静かに英語の読解をしていた。スマートフォンの画面上部に通知が表示され、伊藤満からのメッセージだった——
【[画像]】
伊藤満:【姉さん、ななたちがロゴのデザインを完成させたよ。見てみて。】
白川華怜は開いて一目見た。このロゴは心が込められていた。全体的に横たわる瓢箪の形で、中央に一本の銀針が逆さまに刺さっており、銀針の頭には二枚の小さな葉がついていた。
全体的に淡い緑色の色調だった。
新生、医術、一本の銀針。
とても風情のあるロゴだった。
白川華怜は珍しく褒めた:【とてもいいわ】
伊藤満は興奮して:【でしょう?雪村真白が絵を習っていたって知ってた?】
伊藤満:【ななも、習ったことないのに、すごく上手いんだよ!】