076博様はすでに十分法を守っている!_2

彼は白川家に電話をかけ、白川華怜の言葉が本当かどうか確認した。

「今回は帰ってきて、彼女のために白川明知に話をつけようと思っていたのに」松木奥様はコーヒーを一口飲んで、怒りを静めた。「今となっては、余計なことをする必要もないわね」

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ドアの外で。

田中局長は携帯を見つめ続けていた。

白川華怜と安藤宗次が出てくると、慌てて携帯をポケットにしまった。

「白川さん、安藤おじさん、お二人は病院へ行かれるんですか?」田中局長は近づきながら、必死に白川華怜を見ないようにした。

白川華怜は首を振り、そよ風に向かって少し怠惰な態度で「東区に行くわ」と言った。

東区は郊外に近く、書道協会があるため、病院とは反対方向だった。安藤宗次は病院へ向かう。

白川華怜は一人でバスに乗って書道協会へ向かい、田中局長は安藤宗次を送ることにした。