080華怜さんは法律に挑戦したいだけ、北区10校！_2

「これは？」明石真治は両手で茶色い袋に入った飲み物を持っていた。

彼は背が高く、タピオカ店の外に立っていて、とても冷たい表情をしていた。可愛らしいタピオカの袋は彼の雰囲気と全く合わなかった。

注文票の備考欄が一目で分かった——

【備考：氷入り、糖分2倍】

木村翼のか？

白川華怜はゆっくりと車に乗り込み、「あなたの家の坊ちゃま用よ」と言った。

明石真治は大いに驚いたが、表情には出さなかった。

清水通りに着くと、彼は車を走らせず、スマホを取り出してグループチャットで無表情に猛烈な勢いで入力し始めた——

明石真治：【木村坊ちゃまが糖分2倍を飲むなんて！】

明石真治：【[画像]】

彼はフルーツティーの写真を送信した。

とても可愛らしいデザインで、糖分2倍という文字がはっきりと見えた。

渡辺颯：【……？】

木村錦：【スクショ済み】

明石真治がメッセージを1件取り消しました

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渡辺颯：【@木村錦 ひどい心だな】

渡辺颯：【@明石真治 明石くん、誰が一番お前を愛してる兄貴か分かっただろう】

田中北実：【@渡辺颯 お前は単に明石くんを脅すためにスクショできることに気付いてなかっただけだろ】

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「華怜」112番店の店主は最近商売が絶好調で、白川華怜と木村翼を見かけると、遠くから華怜に声をかけた。「翼芽くんにわんわんゼリーを一つあげな」

白川華怜は手の空いた時に木村翼にわんわんゼリーを渡した。

ついでに伊藤満に暇があったら店主の荷物運びを手伝うよう頼んだ。

「華怜ちゃん、今日はご機嫌みたいだね」店主はビールの箱を下ろしながら、首にかけたタオルで顔の汗を適当に拭い、浅黒い顔に笑みを浮かべた。「若いんだから、活発でいいんだよ。そんなに悩むことなんてないさ」

初めて白川華怜を見たとき、彼女はここに立って千年の古木を見つめていた。店主は彼女が心配事を抱えているように感じた。

きっと失恋したんだろう。

もちろん、店主にはこんな女の子を断る人がいるなんて理解できなかった。

でも大丈夫。

若者は青春真っ盛り、彼女の年齢なら負けても大丈夫、まだ遅くない。

店主はニヤリと笑い、荷物運びを続けながら、心から彼女のことを喜んでいた。