086 秘密を持つ祖父、トップ弁護士団

「華怜さん」ドアの外で、宮山小町は順子さんが裏口を閉めるのを見て、白川華怜の方を振り向いた。「なんだか変な感じがします」

白川華怜は上の方のドア枠を見上げながら、無意識に携帯を手の中で回していた。

「わからないわ」彼女は携帯を握りしめ、少し考え込んで、「先に帰って、みんなに聞いてみて」

15組の生徒たちが帰る時は、来た時のような気軽な様子ではなかった。

でも15組の誰も想像できなかった——

いつも明るい少年の山田に何が起こったのか。せいぜい家庭の問題か、最悪でも山田本人の病気、あるいは事故?

ちぇっ!

宮山小町は自分の頬を叩いた。

縁起でもない。

これが15組のほとんどの生徒の考えだった。

白川華怜は病院に寄って叔母を見舞うことにした。

今日、安藤宗次は昼に一度だけ水島亜美にスープを持ってきただけだった。タイミングが悪く、渡辺泉と望月蘭香もいて、病室には彼らが持ってきた栄養剤が置いてあった。