081それは試験問題の限界であって、白川華怜の限界ではない!(2回目)

国語の試験問題はかなり難しかったが、白川華怜は素早く解いていった。彼女の字は鮮明で整然としていた。

この独特な館閣体の字体を見て、監督の先生は彼女の解答用紙に書かれた文字に目を奪われ、その場を離れられなくなった。

5分ほど彼女の側に立ち止まって見ていた。

気づいた時、先生は慌てて離れた。生徒に余計なプレッシャーをかけてしまうのを恐れたのだ。

教壇に戻ってから、彼女は白川華怜を見た——

この生徒は依然として姿勢正しく座り、落ち着いて解答用紙をめくっていた。先ほど側に立っていたにもかかわらず、彼女のペースは全く乱れていなかった。

この精神力に、監督の先生は思わず感心した。

奥田幸香が15組の生徒たちに予め心構えをさせていたにもかかわらず、昼休み、15組の生徒たちは一緒に座って今回の統一試験の問題について愚痴をこぼしていた。

「今回の詩の鑑賞、全然わからなかった」山田は一口ご飯を食べながら文句を言い始めた。「作文も何が言いたいのかさっぱり。きっと真面目に勉強しろってことだよね?」

作文は漢文が数行あり、その主旨に基づいて書くものだったが、山田には理解できなかった。

「バカ」彼が言い終わるや否や、森園雄は彼を嘲笑った。「人として正しく生きろってことだよ!」

山田は森園雄が冗談を言っているのだと思ったが、畑野景明が頷くのを見て、山田は「……」

「聞いたんだけど」宮山小町は眉をひそめながら、試験中に先生たちの雑談で聞いた情報を伝えた。「期末試験では統一試験がないらしいわ」

「それはいいね」山田は目を輝かせた。「でも、なんで?」

畑野景明は冷静に口を開いた。「北区の10校は私たちを相手にしたくないんだ」

この説明を聞いて、山田は一瞬固まり、眉をひそめた。「俺が馬鹿なのは認めるけど、お前らは馬鹿じゃないだろ」

山田を再び嘲笑おうとしていた森園雄も静かになり、頭を掻きながら「俺たちが足を引っ張ってるのかな?」

学校の補習クラスのことは知っていた。

そこにいる生徒は皆優秀だった。

「お前たちは関係ない」畑野景明は首を振った。

昼休み、後ろめたさを感じた山田は珍しく数学の教科書を手に取って見ていた。

もちろん、全く理解できなかったが。

(微笑)

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午後は数学。