094東区武術クラブ_3

背後。

その黄色い菊の花が、震えながら四枚の花びらを落とした。

白鳥春姫と順子さんはまだ反応できていなかった。

彼女は無意識に銃を受け取った。

「こ、こうですか?」彼女は左腕を内側に回し、それから不安そうに白川華怜を見た。「順子さんの方に寄ってください。後で誤って当たってしまうかもしれないので」

白川華怜は手を伸ばして彼女の姿勢を直した。

それを聞いて、目を上げ、特に淡々とした声で言った。「来世にでもね」

「え?」

「その調子だと」白川華怜は怠そうに手を引き、五歩後ろに下がって評価した。「来世まで練習すれば、私に当てられるかもしれないわね」

白鳥春姫:「……」

その後、白川華怜は白鳥春姫にもう一度実演して見せ、動画を撮らせて、後で練習するように言った。

白川華怜はようやくカバンを持ってゆっくりと出て行った。

白川華怜が出て行った後、順子さんはようやく顎を戻し、白鳥春姫の手を掴んで「あなた、本当に...運がいいわね」と言った。

順子さんは白鳥春姫が羨ましかった。

彼女は間宮先生の動画を検索したことがあった。大野順子は銃のことは分からないし、武術も習ったことがないが、見た目だけで言えば、銃の扱いは...

あの間宮先生は白川華怜と比べものにならないのでは?

今回は本当に良い機会だったようだ。

彼女は少し恍惚としていた。

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山田家の斜め向かい。

明石真治は路地の入り口で車を停めて白川華怜を待っていた。

今夜、安藤秀秋は渡辺泉を食事に招待していた。渡辺泉は水島亜美が入院中、何かと助けてくれたので、安藤秀秋はこの食事会を開く必要があった。

渡辺泉とはそれほど親しくなく、相手は大企業の社長でもあるため、安藤秀秋は特に高級で清潔な料理店を選んだ。

安藤宗次も来ていた。

白川華怜は遠山律夫の家で食事することにした。

彼女と木村翼が到着した時、木村浩はまだ来ておらず、田中局長は遠山貴雲の野菜を洗おうとしたが、位置を間違えたため追い出された。

田中局長は悲しそうな顔をして、やはり白川さんの叔父さんの方が付き合いやすいと思った。

「明石さん」田中局長は明石真治を見て、重要なことを思い出した。「週末、格闘場に行きますか?」

明石真治は身を屈めて、木村翼のパズルを渡しながら「白川さんのNO.1対決、絶対に見に行きますよ」