100ヴェルサイユの白鳥春姫、唯一の寵愛_2

容姿は歴史上の記録とは少し異なるものの、白鳥春姫の細い眉と赤い唇、柳の葉のような目を見ると、艶やかで妖艶な美しさを持っていた。

最も重要なのは、彼女の持つ不屈の精神と強い意志だった。

髪が少し巻いている以外は、すべて民安秋山の理想通りだった。

民安秋山は白鳥春姫の資料を手に取った。32番、白鳥春姫、23歳、デビュー4年、ほとんど演技経験なし。

「白鳥さん」民安秋山は白鳥春姫にいくつかの質問をした。苦労を厭わないか、スタントの件など。最後に「帰って連絡を待っていてください」と言った。

彼は白鳥春姫を外に出し、次の人を呼ばなかった。

代わりに白鳥春姫の資料を持って副監督とプロデューサーに向かって「どう思う?」と尋ねた。

副監督は白鳥春姫の資料を見ながら、黙っていた。

「役柄的には、白鳥春姫の方が合っていますが...」プロデューサーも躊躇していた。「でも彼女には知名度がないですよ。」