日野真紀が話している時、隣にいた安藤仁も顔を曇らせた。「マネージャーに言いに行くよ。このキャラクターの曲は降りる。彼女を変えない限りは」
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陽城第一高校。
夕方の下校時。
木村翼は明日、白川華怜と一緒に安藤秀秋の家に行くことになっていたので、早めに陽城第一高校の門前で白川華怜を待っていた。
彼の隣で、明石真治は腕を組んで冷たく立っていた。
白川華怜が出てくるのを見て、明石真治は腕を下ろした。「白川さん」
「うん」白川華怜は木村翼の袖を引っ張りながら、明石真治に向かって気だるそうに手を振った。「先に帰っていいわ。私が彼をバスに乗せるから。後で何か送るわ」
彼女は白鳥春姫を見に行くつもりだったので、明石真治にここで待たせておくのは良くないと思った。
白川華怜は今や明石真治に対して木村浩に劣らぬ影響力を持っていた。明石真治は二人を山田家まで送った後、すぐに立ち去った。