101 華怜、再び作曲へ!(2/3)

日野真紀が話している時、隣にいた安藤仁も顔を曇らせた。「マネージャーに言いに行くよ。このキャラクターの曲は降りる。彼女を変えない限りは」

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陽城第一高校。

夕方の下校時。

木村翼は明日、白川華怜と一緒に安藤秀秋の家に行くことになっていたので、早めに陽城第一高校の門前で白川華怜を待っていた。

彼の隣で、明石真治は腕を組んで冷たく立っていた。

白川華怜が出てくるのを見て、明石真治は腕を下ろした。「白川さん」

「うん」白川華怜は木村翼の袖を引っ張りながら、明石真治に向かって気だるそうに手を振った。「先に帰っていいわ。私が彼をバスに乗せるから。後で何か送るわ」

彼女は白鳥春姫を見に行くつもりだったので、明石真治にここで待たせておくのは良くないと思った。

白川華怜は今や明石真治に対して木村浩に劣らぬ影響力を持っていた。明石真治は二人を山田家まで送った後、すぐに立ち去った。

山田家の裏庭。

山田のお父さんは小さな椅子を持ってきて木村翼を座らせ、自分は前に戻って山田のお母さんの手伝いをしに行った。

宮山小町と森園雄は前で手伝いをする前に裏庭に追いやられ、二人は白鳥春姫の射撃練習を見学していた。

順子さんは興奮して白川華怜に報告した。「白川さん、役が決まりました!白鳥春姫さんに決まったんです!本当に白鳥春姫さんなんです!」

順子さんにとって、これは天から降ってきた幸運だった。

トップクラスのチーム、トップクラスのリソース。

白鳥春姫は間違いなく売れる。

「うん」白川華怜も横に立って、白鳥春姫の射撃練習を見ていた。

彼女は背筋をピンと伸ばし、片手にスマートフォンを持ち、もう片手で白鳥春姫のポーズを直していた。

夕陽が彼女の整った横顔に落ちかかり、眉目は淡く、物憂げな口調で、すべてが掌握下にあるような威厳を漂わせていた。

順子さんは見とれてしまった。

携帯の着信音で我に返るまで。

午後に保存したばかりの制作陣からの電話だった。「あ、民安監督、はい...」

通話時間は長くなかった。

たった2分ほど。

順子さんは電話を切ると、表情が良くなかった。彼女は隅に行き、声を潜めてタイムエンターテインメントの幹部に電話をかけた。

後ろで、白川華怜は順子さんを一瞥した。