126 北城校長を拒否、1位は誰？（1更）

静まり返ったオフィスには、時折吹き抜ける微風以外に物音一つなく、先ほどまでパソコンの前で盛り上がっていた教師たちは、今や画面に表示された文字を黙って見つめていた。

総合成績第一位。

「彼女が一位？」

「一位だって？どうやって取ったの？」ある教師が徐々に反応を示した。

「松木皆斗を超えた？」

「……北区で、本当に松木皆斗を超える人がいたなんて？」

今年の大学入試は去年から話題になっていた。

北区でも江渡でも、多くの人が上位三位を予想して賭けをしており、北区ではここ数年、全ての高校三年生が松木皆斗の影に覆われていた。

天才と天才の間にも壁がある。

今日、陽城市の現場にいた教師たちは誰一人として、松木皆斗より高得点を取る者が現れるとは思っていなかった。

成績を見てから大きな息も出来なかった校長は、ようやく長いため息をついた。

前回の白川華怜の97位でさえ、みんなを驚かせた。

その時は驚きながらも受け入れられた。結局、学校全体で県内上位100位以内に入った生徒が3、4人いて、畑野景明も31位だったのだから。

今回の期末試験では、畑野景明の成績は十分に衝撃的だったが、まさか最後の切り札が白川華怜だとは誰も想像していなかった。この瞬間、各クラスの冷静な担任教師たちはもちろん——

いつも冷静沈着な奥田幸香さえも、この展開に茫然としていた。

「彼女は怪物じゃないの？一学期の間に450点から692点まで上がるなんて普通ありえない」ある担任教師が耐えきれなくなった。

結局、白川華怜が学校に来た時は、文系から理系に転向したばかりで、生物も化学も0点だったのだから。

「彼女は最初から実力を隠していたに違いない」ある教師が分析した。「そうでなければ、物理があんなに得意なのに、生物と化学が0点なんてありえないでしょう」

そう言われると、他の教師たちも受け入れやすくなった。

確かに、一学期で化学の点数が0点から合格点まで上がったことに、彼らも困惑していた。

白川華怜がそれまで化学をほとんど学んでいなかったという話？

以前は信じる人もいたが、今ではほとんど誰も信じていない。

教師たちは議論を重ね、落ち着いてからようやくこの成績と向き合えるようになった。