129 傲慢なナンバープレート、博源塾まで散歩(2)_2

白川華怜は携帯を机の上に置き、言葉を聞いて、まつ毛を下げた。「今はまだ行かない」

彼女は「今はまだ」と言った。

渡辺文寺は一瞬驚き、そして微笑んだ。「そうか、じゃあ、行くときは私に連絡してくれればいい。私の電話番号は知ってるだろう」

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白川華怜は水島亜美と一緒に雲翔ホテルに泊まり、翌日の朝になってから博源塾に戻った。

今日のC問題を解く。

C問題の難易度はそこそこで、白川華怜は午後の3時間でほぼ解き方を理解し、白紙の用紙に解答過程を書き始めた。

翌朝早くに1階に降りると、彼女が早く起きたと思ったが、木村浩の方がさらに早かった。

白川華怜は車に乗り込んでから、空沢康利が昨夜言った木村坊ちゃまの怨念が強いということを思い出し、つい彼を見つめてしまった。彼の表情は冷たく、いつもと変わらない様子だった。

木村浩は車をゆっくりと大通りに出し、彼女に眉を上げた。

なぜ見つめるのかと聞いているようだった。

「なんでもない」白川華怜はBluetoothをオンにし、カーオーディオに接続した。

車内に英語の短文が流れ始めた。

博源塾に到着したときは、まだ7時前だった。

白川華怜は直接階段教室に向かった。8時までまだ時間があったが、階段教室にはすでに多くの人が来ていて、白川華怜の方が遅い方だった。

この学習の雰囲気は、他の四大都市からの人々にプレッシャーを与えていた。

畑野景明と空沢康利を除いて。

白川華怜が来ると、畑野景明と空沢康利は内側の席を譲り、他の人を紹介した。「この人たちは四大都市からの同級生で、こちらが藤田道夫で、こちらが松木皆斗...」

博源塾は採点制ではないが、学術発表があり、研究課題もある。基本的に5人以上のグループでないと、まともな研究成果は出せない。

江渡の地元の学生は当然グループを作り、他の地方の人とチームを組むことはない。毎年、四大都市からの人々は自然と一つのチームを作り、今年も同じだった。

松木皆斗は冷静に空沢康利の前に座り、白川華怜とは話をしなかった。

二人は知らない人同士のように振る舞った。

「僕は数論が得意です」坊主頭の少年が手を挙げた。「数論の部分を担当できます」

「藤田道夫です。競技では主に流体物理を研究しています」藤田は口を開いた。彼は寡黙だった。