「校長先生、これは私たちがやったものです。中で価値のある問題を畑野景明たちと一緒にマークしておきました。印刷できるかどうか見てください」白川華怜はバッグを机の上に置いた。
この二冊のうち、一冊は木村浩が彼女に持ってきた江渡附属中学校の今年の問題集だった。
発展問題のほとんどは問題集に載っている。
白川華怜は畑野景明と一緒に解いた時、役立つ問題に特別な印をつけておいた。
もう一冊は江渡大学のアプリから書き写した新しいタイプの問題で、少し難しい。
木村浩に他の人に見せても良いか確認したところ、許可が出たので、元々は島田凜に渡すつもりだったが、今は直接校長に渡して、主要な問題を一人一部ずつコピーすることにした。
これなら島田凜も断る理由がないだろう。
「これは何だ?」校長は驚いて受け取り、目を落とすと、そこには大きな文字で——