187 普通の弁護士が神様に加わった(2)

やはり白川華怜が尋ねたことなので、監督は思わずもう一言聞いてみた。

白川華怜は携帯を手に持ったまま、少し考えて、「遠山律夫さんは、弁護士です」と答えた。

「弁護士ですか」監督はほっとした。弁護士なら法律を守る人だから、予期せぬ事態は起こらないだろう。「ようこそ。カメラに映っても大丈夫ですか?」

彼はこの件を思い出した。これは白川華怜と白鳥春姫の共通の友人のはずだ。白川華怜に良い顔をしようと思い、「後で紹介テロップを入れますよ。これも有名になるチャンスです」と言った。

順子さんは口角を少し引きつらせ、思わず監督を見つめた。

白川華怜は電話をまだ切らずに、電話の向こうに小声で一言尋ねた。

遠山貴雲はそれについて無関心で、タピオカ店の店員に火の番を頼んでいた。「どちらでも」