203 第一戦を打ち上げ、一門双雄

午前10時、日差しが強かった。

光が雲を通り抜けて陽城第一高校に差し込み、千年の歴史を持つ巨石に降り注いだ。

白川華怜は手で前方の光を遮り、力強い文字を見つめた。その瞬間、千年前に最後の戦いを共に戦った兵士たちの姿が幻のように浮かんだ。

光と影が交錯する。

千年の時を経て、白川華怜は自分が槍を持って書いた詩の下に立つことになる。

自分の最初の戦いを始めるために。

カメラマンはカメラを構えながら、本来はファインダーの構図を確認するつもりだったが、その視線はレンズの中の少女に引き寄せられた。

彼女は群衆の中に立ち、顔を少し横に向け、半分まとめた髪が肩に垂れていた。ファインダーの中の眉目には戦場の気配が漂い、まるで千山万水を越えて修羅場から生還し、死体の山と血の海を切り開いて馬で駆けてきたかのようだった。

周りには多くの学生がふざけ合っていたが、その瞬間、彼らは全て彼女の背景と化していた。

カメラマンは思わずピントを合わせシャッターを切った。

この一枚を撮影した後、彼は先ほどの写真を確認した。構図が美しく、千年の輪廻のような運命を感じさせ、神秘的な物語性に満ちていた。

しばらく鑑賞した後、後でこの生徒に個別に送ろうと考えた。

15組の生徒たちはほぼ位置について、カメラマンはカメラを下ろし、声を大きくして言った。「みなさん、早く並んでください。先生方も位置についてください。」

横で校長と「結局横断幕は何枚注文したんですか」と話し合っていた生活指導主任は、その声を聞いて会話を中断し、ワイシャツを整えながら厳かに前に出た。

群衆の中で。

宮山小町は自分のビデオカメラで撮影の様子を収めていたが、みんなの準備が整ったところで、カメラを下ろして立ち上がった。

森園雄が横断幕を広げるのを見て、彼女は言った。「ちょっと待って、まずは横断幕なしで写真を撮ってもらって、それから横断幕ありのを撮りましょう。」

これは宮山小町が奥田幸香と相談して決めたことだった。

「まず横断幕なしで？」森園雄はさっさと横断幕を畳んでポケットに入れ、ポケットを軽く叩いて、「了解、後で一緒に撮ろう。」

「森園、もう少し頭を下げて。」

「押さないで、小町、僕は君の右に立つよ……」

「華怜さんの前に立ってもいいですか……」